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ユパティオRizのカラーコーディネートのご依頼を受け、私はお風呂を「清潔」、「脱日常」、「リラックス」、「豊かさ」の4つの視点でとらえてみました。
それぞれを色に置き換えてみますと、「清潔」は体の浄化だけでなく、心の浄化も意味し、基本色として「白」がお奨めになります。「脱日常」とは、浴室をリゾートホテルのような、いつもと違う感じを味わえる特別な場所として見ることであり、暗い色もあえて使うことに繋がっています。また、「リラックス」では、水が人を解放的にする性質を持っていますので、そのリラックス感を色が応援していくことができるよう、肌に近い色を使うということを重視してみました。そして「豊かさ」という面では、一日が終わったときの満足感を感じていただくということが大切で、色のもつ光沢感がそれをあらわしていきます。
これらの4つの視点をふまえつつ、トータルなカラーコーディネートをしていくことが重要になります。

統計的には、女性のほうが「ピンク系やオレンジ系のベージュ」だとか、「ピンク」や「赤」を好む傾向があります。また、女性がモノを選ぶときには、ほとんどスペックでは選びません。例えば、熱効率や断熱性などといった機能よりも、まずはじめに色ありき、次に、ディテールのちょっとした部分から、いろいろなことを感じて商品を選ぶのです。
女性が商品を選ぶときには感情が入り、イメージを受け入れた場合には、良いメーカーの良い商品と全てを肯定的に捉えるのに対して、男性は、ここのカーブはこれくらいでOK、色は別と分けてチェックするので、ひとつが悪いからといって全部が悪いということにはならないようです。家電製品などを購入するときに、色決めの段階になると女性が決定権をもつことが多いように、お風呂に関しても同じことが言えるのではないでしょうか。
また、浴槽として選ばれやすい色は安心でき、ほっとできる色が多いのですが、その原因は無意識に心と体が良い状態で安定する色、つまりお薬のような癒しの効果を持つ色を選ぶ傾向があるからなのです。肌に近い色、あるいはお風呂の色として見慣れている色、例えば「アイボリー」などでは不安感が少なくなり、体調が安定しやすくなります。また、自然界にある暗めの色を中心に、例えばブラウン系などは、心身を落ち着かせる働きがあるのです。
今回、最も重要な訴求ポイントであった「おそうじ浴槽」の機能を色で表現するならば、やはり「白」が最適でした。完成品は、光感やシャワー感など「白」がもつイメージを中心に、自然界にあるような安心できる色がカラーバリエーションの中に含まれていると思います。
これは、多くのメーカーさんにいえることなのですが、モノ創りにおいて、色に対する意識がまだ低く、色が形ほどには重要視されていないことが多いのです。その意味でも今回、私が関与させていただいたことで、いろいろな部門の方にカラーリングに対しての考え方やまとめ方などの重要性、必要性を強く認識してもらえたのではないかと思います。


- 私たちは、色が持つ意味を、普段はそれほど気にせずに過ごしています。
しかし、誰でも明るい色のインテリアだと楽しい気分になったり、反対に暗い色のインテリアでは落ち着いたりしているはずです。
Rizの開発では色が心に及ぼす働きを踏まえ、また長く使っても飽きないようなカラーコーディネートを考慮しました。

